恩師の好物
よい音は世界を平和にする、mand1です

京都・神戸のコンサートが終了しました。京都は老舗のロシアレストラン「キエフ」での公演でした。歌手の加藤登紀子さんのご親族がやっておられます。当然のことながら加藤さんの「キエフ」での公演もあり、あの大歌手と同じ舞台に立っているのだと思うと、喜びで震えました。
神戸はなんとも上質でおしゃれな神戸芸術センター・プロコフィエフホールでの公演でした。テルミンやマトリョミンのコンサートを開催し、それを観てみようと思いお運びくださるお客様がいらっしゃるこの現実に、無上の喜びを感じます。決して大げさに申しているのではなく、以前はまったくそんな状況になかったからです。今回お越しくださったお客様にお礼申し上げます。そして今後もお客様のご期待に応えられるような魅力ある舞台創りに励んで参ります。

ところで神戸公演には私の学生時代の恩師の奥様が来られました。私がテルミンを習うためモスクワに留学していた頃、いまと違ってインターネットなどなく、手紙がロシアと日本を繋ぐ主たるコミュニケーションの手段でした。毎朝学生寮(ビザ取得の都合上ロシア語学校に籍を置いていました)のロビーに郵便が届けられるのですが、自分宛の手紙があるとそれはもう浮き上がるほどの幸福感に包まれたものです。なめるように隅々まで、そして何度も読み返したのを覚えています。多忙を極めておられるはずの先生が、私ごときにお手紙を送ってくださることが何度かあり、その手紙にどれほど勇気づけられたことか知りません。
学業のみならず住まいまでお世話してくださるなど、公私に渡り気を遣ってくださいました。ふらふらしている私を案じ、二度も仕事を世話してくださったのにそのいずれも辞めてしまうなど、恩知らずな悪い弟子でした。先生はあの大きな地震のあと、受けた健康診断の場で急逝されました。御恩に報いることなどなにひとつできず、当時とくらべ少しはましになったところをお見せすることすら叶いませんでした。恩師が好んで食されていたお菓子を奥様から頂戴しました。口に運びつつ、偉大なる師を想い偲びました。

[2008/12/10 12:19] | 日記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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